ゆや
発行者による作品情報
謡曲「熊野」を絵入りの彩色写本にしたもの。詞書が画中に書かれ、絵巻の遺風のある古写本である。曲亭馬琴や屋代弘賢らは、『耽奇漫録』で、このような本を「絵入古本」と称して賞玩している。慶長前半頃の製作と推定され、巻末の詞書5行のみ後代の補写である。遠江国池田の宿の娘「ゆや」は平宗盛に仕えていた。病気の母から手紙が届き帰郷を願うがかなわない。清水寺の花見で歌を詠じつつ舞うと、ようやく宗盛から許しが出る、という物語。古来謡曲の中で最も好まれた曲の一つ。バジル・ホール・チェンバレン旧蔵。(国立国会図書館デジタルコレクション解題より)
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タイトルヨミ:ユヤ
出版者:写
種類:絵本・絵巻