ギルガメッシュ叙事詩
人類最古の英雄譚
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発行者による作品情報
ギルガメッシュ叙事詩は、紀元前3千年紀にメソポタミアで誕生した人類最古の英雄譚。強靭な肉体と傲慢な心を持つ都市国家ウルクの王ギルガメッシュは、圧政で民を苦しめていた。そんな彼のもとに、神々が送り込んだ野人エンキドゥが現れる。最初は敵として、やがて唯一無二の親友となった二人は、杉の森の怪物フンババや天の雄牛を討伐するなどの偉業を成し遂げ、不滅の名声を手に入れようとする。
しかし、その勝利は神々の怒りを買い、愛する友エンキドゥは非業の死を遂げる。「いずれ自分も死ぬ」という絶対的な恐怖に直面した王は、永遠の命を求め、世界の果てを目指す孤独な旅に出る。漆黒の闇、サソリ人間、死の海...。想像を絶する試練の果てに、彼は不死の賢者ウトナピシュティムに辿り着くが、その道は閉ざされていた。
彼は、不死の秘密を見つけることはできなかったが、魂の遍歴の末に、限りある命の真の意味、そして人間としての尊厳を見出す。友情と喪失、そして真の自己探求の物語は、数千年を経た今なお、私たちの「生きる意味」を問いかける。壮大なスケールで描かれる、時を超えた普遍的な傑作を、今こそ手に取って体験してください。