デービッド・アトキンソン 新・観光立国論―イギリス人アナリストが提言する21世紀の「所得倍増計画」
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発行者による作品情報
【「カンブリア宮殿」出演で話題沸騰!】
本書は、21世紀の「所得倍増計画」の提言です。
少子化が経済の足を引っ張る日本。
出生率は、すぐには上がりません。
移民政策は、なかなか受け入れられません。
ならば、外国人観光客をたくさん呼んで、
お金を落としてもらえばいいのです。
この国には、【世界有数の観光大国】になれる、潜在力があるのですから。
ですが、2014年の訪日客数は1300万人程度です。
日本ほどのポテンシャルをもつ国としては、驚くほど少ない数と言わざるをえません。
日本の潜在力と世界の観光産業の隆盛を考えれば、
2030年までに8200万人を招致することも、決して不可能ではありません。
それを成し遂げることで、日本経済には「第2の高度成長期」が訪れるのです。
本書では、そのための方策を、詳しく解説しましょう。
カスタマーレビュー
ホテル開発する立場として
ホテル開発をする者として学ぶべき点があると思い、読みました。
外国人旅行者で感じる視点はどことなく日本人も理解しているのではないか?と思います。
どこも同じようなロードサイドの景観やシャッター街が広がる地方。そのなかにポイント的に偏在し、埋もれている整備がなされない文化財。
この流れを変えるためにも「稼ぐ観光」に国・地方・民間が一体になって取り組まなければならないと思う。
景観を考えながら整備しアトラクションを加えることで、文化財はそれに見合うフィーを取れば良いし、拝観料や見学料もディズニー的なファストパスのような仕組があってもよい。
稼げる産業にすることで、日本国民自身がもう一度自国の「文化財」の歴史や文化に興味を持ち誇りを持つようになればよりよいスパイラルが生まれるように思います。
目から鱗。観光業のあるべき政策に共感
2020/12/4読了21/4/11感想。★★★★☆
6年前の本で、2020年の出来事など想定するべくもない。しかし、観光業の必要条件かつ日本人の勘違いの観点が面白く、現在も色褪せない内容。観光立国に必要な条件、気候、自然、文化、食事。日本はこの4条件を満たしている稀有な国だが、それらを生かしきれていないという。アピールしがちな“時間の正確性、治安のよさ、おもてなし”は、外国人が日本を訪れる決定的な理由にならないとのこと。多様なエリアからの観光客のために、それぞれの満足度をあげる観光資源の整備と細分化が必要とのこと。