ファウンデーション
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- ¥850
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発行者による作品情報
〔銀河帝国興亡史1〕第一銀河帝国は崩壊しつつあった。だが、その事実を完全に理解している人間は、帝国の生んだ最後の天才科学者のハリ・セルダンただ一人であった! 彼は来たるべき暗黒時代にそなえ、第二帝国樹立のためのファウンデーションを設立したのだが……巨匠が壮大なスケールで描く宇宙叙事詩!
APPLE BOOKSのレビュー
SF界の巨匠、アイザック・アシモフの代表作にして、『スター・トレック』から劉慈欣の『三体』に至るまで、後年のSF作品にも多大な影響を与えた“銀河帝国興亡史”シリーズの第1巻。1万2000年の歴史を誇り、栄華を極めた銀河帝国。だが、人間集団の行動を統計的に予測することが可能だという天才的な心理歴史学者のハリ・セルダンは、500年後に帝国が崩壊し、その後、3万年の暗黒時代が到来すると予言する。セルダンは暗黒時代を短縮するべく、人類の知識を集大成した銀河百科事典を編さんするファウンデーション(百科事典財団)を設立するが、帝国によって銀河系最外縁の惑星ターミナスへ追放されてしまう…。イギリスの歴史家、エドワード・ギボンの『ローマ帝国衰亡史』から想を得たアシモフは、最終的には全7巻に及ぶ壮大な宇宙叙事詩を描いた。そして、自身のもう一つの代表作であるロボットシリーズとの融合をも図るが、第1巻の本作は、各時代の主人公がスイッチしていく連作短編の趣きが強い。資源も軍備もない辺境の地で、傲慢な帝国や近隣諸国と渡り合い、危機を切り抜けるファウンデーションのリーダーたち。その機知に富んだ戦略が、今なお新鮮に輝く不朽の名作。