ヨーロッパ文化と日本文化
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- ¥770
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発行者による作品情報
イエズス会宣教師ルイス・フロイス(一五三二‐九七)は、三十五年間日本での布教に努め、長崎で没した。その間当時の日本の社会を細かく観察し、ヨーロッパのそれと比較・対照して記録した。筆は、衣食住、宗教生活、武器から演劇、歌謡等多方面におよぶ。貴重な史料であるだけでなく、現代の我々に様々な問題をよびさまさずにはおかない。
カスタマーレビュー
サモトラケのニャンコ
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たいへん興味深い書籍である。
シルクロードの東の終点に存在する日本は、古代から物品や記録を残し、大切に保管してきた民族である。その結果、我々は古代の様子がわかるのである。平城京には、碧眼の人々が多数いたそうである。
しかしながら、過去の様子や物語、随筆などの意味がわかるが、発音はわからない。代表的なものでは、「ねう」である。「ねう」と書いて「にゃー」と読むのである。 ねこは実は「にゃんこ」と読むのである。
600年前の筆まめなポルトガル宣教師の第三者の立場から書かれた書簡によって、当時の日本人の生活を知ることができるのである。特に、発音がわかることは非常に重要な記録である。か行の半濁点をはじめ、hのほかにfの発音やvなどがあったことが、ポルトガル宣教師の書簡によってわかるのである。その先駆けが『日本史』を著したフロイスの多くの書簡、特に本書である。
600年前のポルトガルの古文書から、当時の日本語の言葉の意味だけでなく、何と読んでいたのかもわかる大変貴重な資料である。