ルンペルシュチルツヒェン
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相手の名前を知れば、その人を支配することができる・・・世界中に伝わる「名前の神秘性」という概念をモチーフにした『グリム童話』のひとつ。貧しい粉ひきが「自分の娘は藁を金に変えることができる」と王様に嘘をつく。王様は「3日後の朝までに金に変えることができなければ娘を殺す」と告げ、娘を塔に幽閉してしまう。泣きじゃくる娘の前に小人が現れ、最初に生まれた子どもと引き換えに藁を金に変えてやろうと約束する。そして、王妃になった娘から子どもを奪いに小人がやってくる。「オイラの名前を3日後までに当てられたら子どもは連れていかない」。娘は必死に小人の名前を調べ、最後の日に小人が「オイラの名前はルンペルシュティルツヒェン」と歌っているのを知るのだった。悔しがった小人は……そこには恐ろしい結末が待っていた。