僕の好きな人が、よく眠れますよう‪に‬

重いテーマなので暗い小説かと思いきや、今まで読んだどの小説よりキラキラしていて、人間の夢とか、希望とか、子供の頃期待していた世界のようなものを恋愛を通して描き出しているような感じで、むず痒くも楽しい場面が多かったです。無駄な説明や細かい描写がない割に冗談が多いのも逆にリアルで、それでいて読みやすくなっていました。
登場人物の考えが良くも悪くも理解しづらく違和感を感じながら読むこともありましたが、個人的にこの小説を読む上で登場人物への共感はそんなにいらない気がしましたので、置いてけぼりにされてもキャラクター達のキラキラした世界やどうでもいい雑談やだじゃれを眺めているだけで充分楽しかったです。私はやけに明るい小説だなと思いながら読みましたが、人によって明るいと思うか暗いと思うかはきっとかなり違いますね。考えさせられます。もう一度読みたいです。

ランキングで見かけて、題名と表紙に惹かれたのでサンプルを読んでみました。
飲みの場で女性に平気で性的な質問をした場面で少し引いてしまって、私がちょっとお堅い性格なのもありますが読み進める気が無くなりました…。
作者が男性なので、これもある意味「リアル」なのだなぁと実感。
物語の展開は適度なスピードで私には読みやすかったです。

こんなにキュンキュンする小説は他にない！
こんな恋愛したいな。