ぼくは明日、昨日のきみとデートする
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4.5 • 63件の評価
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発行者による作品情報
京都の美大に通うぼくが一目惚れした女の子。高嶺の花に見えた彼女に意を決して声をかけ、交際にこぎつけた。気配り上手でさびしがりやな彼女には、ぼくが想像もできなかった大きな秘密が隠されていて――。「あなたの未来がわかるって言ったら、どうする?」奇跡の運命で結ばれた二人を描く、甘くせつない恋愛小説。彼女の秘密を知ったとき、きっと最初から読み返したくなる。
APPLE BOOKSのレビュー
ライトノベル出身の気鋭の作家、七月隆文による初の文芸作品は、京都の美大に通う“ぼく”とすべてに“完璧”というラベルが貼られたような高嶺の花の彼女との恋模様を描いた青春ラブストーリー。ある日、通学電車で運命を感じさせる女性を見かけた“ぼく”は、柄にもなく彼女に声をかける。まるで奇跡のように考え方が似通っていた2人は無事付き合い始めるが、彼女はある信じがたいような秘密を抱えていた。恋愛物の定番ともいえるすれ違いの展開だが、避けがたい事情によりすれ違うことを運命づけられてしまった恋人たちが、別れの時を意識しながらも、どう気持ちをつなげていくのかが描かれている。京都の街を舞台に繰り広げられる初めての恋の甘いときめき、切なさ、そして苦悩。不条理な事実に主人公だけではなく読者もまた翻弄(ほんろう)されるが、つらい恋と分かりながらもそこに飛び込んでいく恋人たちの強さがまぶしい。たった40日間だけれども濃密な、奇跡の恋を描いた物語だ。
カスタマーレビュー
Dai Yabe
、
大学時代を思い出しながら
京都在住です。学生時代の自身に重ねながら読み進み、同じようなデートをしていた自分の彼女と子供たちの恋愛相談に応じられるのは幸せです。