叛逆航路
《叛逆航路》ユニバース
-
-
4.0 • 8件の評価
-
-
- ¥1,400
-
- ¥1,400
発行者による作品情報
はるかな未来。強大な専制国家ラドチは人類宇宙を侵略・併呑して版図を広げていた。その主力となるのは宇宙艦隊と、艦のAI人格を数千人の肉体に転写して共有する生体兵器“属躰(アンシラリー)”である――。“わたし”は宇宙戦艦のAIだったが、最後の任務で裏切りに遭い、艦も大切な人も失ってしまう。ただ一人の属躰となって生き延びた“わたし”は復讐を誓い、極寒の辺境惑星に降り立つ……。デビュー長編にしてヒューゴー賞、ネビュラ賞、クラーク賞など、『ニューロマンサー』を超える史上初の英米7冠を制覇。本格宇宙SFのニュー・スタンダード登場!/解説=渡邊利道
APPLE BOOKSのレビュー
米SF作家、アン・レッキーのデビュー作「叛逆航路」は「ラドチ戦史」シリーズ1作目となる本格宇宙SFで、ヒューゴー賞、ネピュラ賞などSFやファンタジー小説に贈られる中で特に権威ある賞を7つも受賞した注目作。宇宙戦艦のAI(人工知能)だったブレクは、今は自らの分身とも言える生体兵器 "属躰" の一つとなり、氷の惑星を旅しながら19年をかけて、かつて仕えた皇帝への復讐を狙う。何千という属躰を操る立派な戦艦だったブレクがなぜ、今は人間として暮らしているか。そして、なぜ復讐を志すのか。緻密に組み立てられた世界観と過去を行き来する物語展開の巧みさに、読めば読むほど引き込まれる1冊。