台湾、遥かなる統合
総督の決断
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発行者による作品情報
20XX年、台湾に「総督」として降り立った陳 志明は、植民地支配とは真逆の「日本との対等な統合」という、誰も予想しなかった未来を提示した。
停滞からの脱却を願う台湾世論はこれに応え、統合は国民投票で圧倒的賛成を得る。しかし、この決断は東アジアの巨人の怒りの爪を研ぎ澄ませる結果となった。経済制裁、軍事的な威嚇...迫りくる危機を前に、日台は水面下で極秘の「台湾要塞化計画」を進める。
統合予定日の夜明け。中国は史上最大規模の軍事攻撃を開始する。大量のミサイル、艦隊、そして航空機が台湾へと猛進。しかし、地下に秘匿された日本の先端技術の結晶「レールガン」システムが、静かに、そして圧倒的な「鉄槌」となって火を噴く。
総督・陳 志明の緊迫の決断と、音速を超える閃光が、戦いの火蓋を切ってからわずか数時間で、東アジアの安全保障地図を一夜にして塗り替える。
これは、一つの島が自らの未来を選び取り、世界秩序をも揺るがした、熱く、短い物語の序章である。歴史の転換点を目撃せよ。