団地のふたり
-
-
4.5 • 19件の評価
-
-
- ¥700
発行者による作品情報
50歳、独身、幼なじみ。
小さな恥も誇りも初恋もほとんど全て知っているから、のほほんと気楽でいい。
話題書『じい散歩』の著者・藤野千夜最新作
五十歳を迎え、生家である団地に戻った幼馴染の二人、なっちゃん(桜井奈津子)とノエチ(太田野枝)。売れないイラストレーターのなっちゃんは今やフリマアプリでの売り上げが生計のメインで、ノエチは非常勤講師の仕事のストレスを日々友に吐き出す。
保育園からの付き合いの二人がゆるく、のんびり毎日を過ごす。友情をユーモアと温かさたっぷりに描いた傑作。
APPLE BOOKSのレビュー
同じ団地に住む幼なじみ同士の、ほのぼのとした暮らしと友情をつづった『団地のふたり』。2024年に小林聡美と小泉今日子のダブル主演でテレビドラマ化された。イラストレーターの仕事をぼちぼちやりながら、ネットでの取引やご近所さんのお手伝いをしている“なっちゃん”こと桜井奈津子と、大学で非常勤講師をしている“ノエチ”こと太田野枝。昭和30年代に建てられた団地で生まれ、今はそれぞれ訳あってこの団地に戻ってきている。50代、独身の二人はお互いの人生のあれもこれもほぼすべてを見てきた親友同士。何も取り繕う必要のない、なっちゃんとノエチの日々は、くだらないことで笑い合ったり、近所のおばあちゃんたちの家で網戸を張り替えてあげたり、フリマアプリでいらないものを売ったり、一緒にごはんを作って食べたりと、毎日助け合って生きている。彼女たちの日々に流れる温かな空気と小さな幸せの積み重ねが愛おしく、ほっこり癒やされる。人生の後半に、こんな相棒がいたらきっと楽しい。
カスタマーレビュー
何度も読みたくなる
ノエチと奈津子の何気ない日常が大好き。自分もこの二人の友達気分で、何度も読み返しています。親の介護、団地住民の高齢化、団地の老朽化、いろいろな問題を抱えつつも、コミュニケーションを大切にしながら、楽しく生きている二人からヒントを貰っています。