大丈夫!うつな心はフェイスブックで退治せよ!
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発行者による作品情報
はじめに 「ド~ン」大きな音を立てて、僕は仰向けに倒れた。忘れもしない。場所は、都内四谷の主婦会館プラザ・エフ。ある大手銀行主催の新入社員研修会の会場。2010年4月5日、朝9時10分の出来事だった。原因は、疲労性の〝うつ〟病だった。起きようとしたが、身体がまったく反応しない。僕は、呆然と天井を観ていた。天井の照明が、鈍く光ってみえた。「大丈夫ですか!」研修担当者が、青ざめた顔で叫んでいる。「救急車を!」華やかなはずの新入社員研修会が、一転、緊迫した修羅場と化した。「動かすな!」「大丈夫ですか!」「早く救急車を!」大きな怒声が耳元に響いた。実は、僕はこの時、正直ホッとした。〝これで、やっと楽になれる……〟思えば、長い道のりだった。2008年のリーマンショック以後、僕の仕事は激減した。余波をもろに受けたのだ。自分の力では、どうしようもできない時代の流れ。毎日毎日が、闘いの連続だった。「これで、解放される……」すぐさま担架に乗せられ、近くの慶応病院に搬送された。外は、冷たい雨が降っていた。「ピーポ~、ピーポ~、ピーポ~」ホッとしたのか、記憶がどんどん薄れて行く。品川シーサイドの自宅に着いたのは、昼過ぎだった。そこで、ふと我に返った。「これから、どうしよう……」倒れる=社会的信用0=仕事が無くなる。つまり、食っていけないのだ!この現実に、僕はゾッとした。その後、福岡県大牟田市の不知火病院ストレスケアセンターに3か月入院。無事、生還できた。が、仕事はすべて失った。アテは、まったくない。また〝うつ〟がひどくなりそうな気分になった。そんな時、出会ったのが〝フェイスブック〟だった。僕にとっては、まさに〝魔法のツール〟だった。このフェイスブックのお陰で、運命の歯車がドンドンプラスに回転し始めた。良き〝出会い〟も、僕を助けてくれた。フェイスブックに出会い2年が経った。その僕の身の回りに起こった出来事を正直に書いた。今現在〝うつ〟で、苦しんでいる人、希望を失っている人、未来に不安を抱いている人。〝大丈夫!〟きっと、この本があなたの心を癒してくれる。さあ、さっそく、僕と一緒に明るい未来に旅立とう!