寒山拾得
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Publisher Description
「寒山拾得」は明治・大正時代の文学者である森鴎外の短篇小説。閭丘胤という官吏が頭痛を治してくれた旅僧が言うには、閭丘胤の任地する天台三には菩薩の化身が二人いるという。さっそく探し出してみると、これがただの雑役と乞食僧。大まじめに肩書きを名乗り、手を合わせる閭丘胤に、二人は哄笑をあびせて逃げ出してしまう。退官前の鴎外の心境も作品に反映されている。