成瀬は天下を取りにいく(新潮文庫)
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4.3 • 87件の評価
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- ¥700
発行者による作品情報
「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」幼馴染の島崎みゆきにそう宣言したのは、中学二年生の成瀬あかり。閉店を間近に控える西武大津店に毎日通い、ローカル番組の中継に映るといいだした。さらに、お笑いコンビ・ゼゼカラでM-1に挑み、高校の入学式には坊主頭で現れ、目標は二百歳まで生きること。最高の主人公の登場に、目が離せない! 本屋大賞を受賞した圧巻の青春小説!(解説・森見登美彦)
APPLE BOOKSのレビュー
何かに熱くなり過ぎたり、夢中になり過ぎたりするさまは、時に周りからあきれられたり、笑われたりするかもしれない。それでも熱くなれるもの、夢中になれるものをしっかりつかんで離さなければ、私たちの日々は輝きとワクワクに満ちたものになる。そう思わせてくれる、最高の青春小説だ。14歳の普通の少女、島崎みゆきと、風変わりな親友の成瀬あかり。夏休みのある日、「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」と宣言する成瀬。コロナ禍で閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るのだという。彼女はその後も突拍子もない目標を次々に掲げ、実現に向けて持ち前のバイタリティで猪突(ちょとつ)猛進していく。本作は彼女たちの日々がさまざまな角度から描かれた短編集であり、一編読み終わるごとに成瀬の生きる姿勢に共感していくはず。周りにどう思われようと構わず我が道を行く彼女に振り回されているようでいて、島崎もまた成瀬に大きな影響を与えている。そんな2人の少女の信頼関係もまぶしい。200歳まで生きると決めて頑張る成瀬を応援しながら、自分まで励まされた気分になる痛快な一作だ。
カスタマーレビュー
つーごいごいすー
、
ちょっと
表紙がオッさんには、
手に取りにくいです。