戦いの音楽史 逆境を越え 世界を制した 20世紀ポップスの物語
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4.7 • 14件の評価
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- ¥1,900
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発行者による作品情報
【村上隆氏、激賞】
「みの批評は脳内シナプスが繋がる快感スイッチです。」
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YouTube「みのミュージック」で独自の音楽批評をおこない、多くの大人たちを魅了する著者。
本書は、20世紀ポップスの歴史にフォーカスし、世界そして日本の音楽がどのような発展を遂げてきたかを解説します。
アーティストというのは一見すると、あまり深く考えずノリで、自分たちの好きなことをやって、偶然スターになったと誤解されがちです。
しかし、20世紀のルーツミュージックからしっかりたどれば、彼らの活躍にれっきとした理由を感じ取ることができます。
経済変革、人種問題、紛争、技術革新、インターネット、産業構造の変化……、
社会の大きな流れと向き合い、「芸術」へと昇華させたことで、世界のリスナーたちを虜にしています。
地に足着けた、マーケティング術、リーダーシップ、リスク管理能力の高さも必見です。
あらゆる逆境を越えて世界を制した激熱エピソードの数々に、心が震えること間違いなし。
そんな思いを込めて、本書を『戦いの音楽史』と名づけました。
私たちは音楽に対して、好きなジャンルやアーティスト以外は食わず(聴かず)嫌いな一面を持っています。
「音楽を知る」というのは、誰かと出会って親交を深めていく過程と似ています。名前、出自、性格、などを知るうちに自分との共通点を見つけ、親近感がわいてくる――。
音楽も歴史背景を知ることで、いままで触れてこなかったジャンルも、意外な面白さや奥深さに気づく可能性があるのです。
さあ新しい音楽との出合いをもとめて、本書を手に取り、みのと一緒にタイムスリップしましょう。
APPLE BOOKSのレビュー
ストリーミング時代にふさわしいポップミュージック批評を展開する、新感覚の一冊。サブスクリプションに登録して音楽配信サービスを利用し、膨大なアーカイブの中からいつでも、どこでも新しい音楽と出会えるようになった私たちにとって、ジャンル別や国別の音楽のカテゴライズはもはや息苦しく感じるはず。その点、ジャンルや洋邦を分ける境界を横断し、20世紀のポップス史をダイナミックに語り尽くしていく本作は、私たちのニューノーマルな音楽体験をよりディープに深めてくれる。作者、みのはミノタウロス名義でのバンド活動に加え、人気動画配信チャンネル“みのミュージック”の運営でも知られるアーティスト。幅広い知識とスキルに裏付けされた鋭い分析、そして分かりやすく開かれた彼の語り口は、J-Popファンにもマニアックな洋楽リスナーにも広範囲に訴求する力を持っている。音楽のルーツとその発展を約100年にわたって追っていく本作は、ポップミュージックを通じて人種や経済、政治やテクノロジーの問題を浮き彫りにしていく現代社会論、比較文化論としても面白く読むことができる。明日からの音楽の聴き方が少し変わるかもしれない、そんな可能性を秘めている作品だ。