折口信夫(釈迢空)大全 折口信夫(釈迢空)大全

折口信夫(釈迢空)大‪全‬

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発行者による作品情報

折口信夫(釈迢空)の膨大な著作をこの一冊に集成!



(この本について)


この本は全七章で構成され、以下のように、最初の三章で古代研究を扱い、四章はそれ以外の研究的著作、五章は短歌関連の著作、六章は随筆、七章は小説「死者の書」を収めています。


第一章、「古代研究」第一部 民俗学篇第一

第二章、「古代研究」第一部 民俗学篇第二

第三章、「古代研究」第二部 国文学篇

第四章、その他の研究

第五章、短歌関連

第六章、随筆

第七章、「死者の書」


(折口信夫(釈迢空)について)



折口信夫は、別名釈迢空。民俗学者、国文学者、国語学者です。また釈迢空(しゃく ちょうくう)と号した詩人・歌人でもあります。

師の民俗学者柳田国男に沖縄に行くことを勧められ、そこで民俗学者として開眼します。折口は自身の文学的な才能から、大胆な用語「まれびと」「貴種流離譚」など、独自の言葉を駆使しその論文を発表します。厳密さを求める師柳田国男はそのことを快くは思わなかったようです。

彼の成し遂げた研究は「折口学」と総称され、柳田國男の高弟として民俗学の基礎を築きました。またここに収められた数々の論文が示す通り、国語学にも非常に造詣が深く、優れた論文を書いています。



歌人としては、正岡子規の「根岸短歌会」、後「アララギ」に「釈迢空」の名で参加し、作歌や選歌をしましたが、やがて自己の作風と乖離したため、アララギを退会しました。一九二四年に北原白秋と同門の古泉千樫らと共に反アララギ派を結成して『日光』を創刊しました。次の歌は中学の教科書にもよく取り上げられて知られています。



葛の花踏みしだかれて、色あたらし。この山道を行きし人あり (海やまのあひだ)




(この本に収録された作品一覧)


第一章、「古代研究」第一部 民俗学篇第一

(一九二九年)


「妣が国へ・常世へ」(新字旧仮名)

「古代生活の研究」(新字旧仮名)

「琉球の宗教」(新字旧仮名)

「水の女」(新字旧仮名、新字新仮名)

「若水の話」(新字旧仮名)

「貴種誕生と産湯の信仰と」(新字旧仮名)

「最古日本の女性生活の根柢」(新字旧仮名、新字新仮名)

「神道の史的価値」(新字旧仮名)

「高御座」

「鶏鳴と神楽と」

「髯籠の話」

「幣束から旗さし物へ」

「まといの話」

「だいがくの研究」

「盆踊りと祭屋台と」

「盆踊りの話」

「信太妻の話」

「愛護若」

「鸚鵡小町」

「餓鬼阿弥蘇生譚」

「小栗外伝 (餓鬼阿弥蘇生譚の二)」

「翁の発生」

「ほうとする話」

「村々の祭り」

「山のことぶれ」

「花の話」



第二章、「古代研究」第一部 民俗学篇第二

(一九三〇年)


「鬼の話」(新字旧仮名)

「はちまきの話」(新字旧仮名)

「ごろつきの話」(新字旧仮名)

「雛祭りの話」(新字旧仮名)

「桃の伝説」(新字旧仮名)

「まじなひの一方面」(新字旧仮名)

「狐の田舎わたらひ」(新字旧仮名)

「桟敷の古い形」(新字旧仮名)

「稲むらの蔭にて」(新字旧仮名)

「方言」(新字旧仮名)

「雪の島」(新字旧仮名)

「三郷巷談」(新字旧仮名)

「折口といふ名字」(新字旧仮名)

「神道に現れた民族論理」(新字旧仮名)

「大嘗祭の本義」(新字旧仮名)

「能楽に於ける「わき」の意義」(新字旧仮名)

「呪詞及び祝詞」(新字旧仮名)

「霊魂の話」(新字旧仮名)

「たなばたと盆祭りと」(新字旧仮名)

「河童の話」(新字旧仮名)

「偶人信仰の民俗化並びに伝説化せる道」(新字旧仮名)

「組踊り以前」(新字旧仮名)

「田遊び祭りの概念」(新字旧仮名)

「古代人の思考の基礎」(新字旧仮名)

「古代に於ける言語伝承の推移」(新字旧仮名)

「小栗判官論の計画」(新字旧仮名)

「漂著石神論計画」(新字旧仮名)

「雪まつりの面」(新字旧仮名)

「「琉球の宗教」の中の一つの正誤」(新字旧仮名)

「追ひ書き」(新字旧仮名)



第三章、「古代研究」第二部 国文学篇

(一九二九年)


「国文学の発生(第三稿)」(旧字旧仮名)

「国文学の発生(第一稿)」(旧字旧仮名)

「国文学の発生(第二稿)」(新字旧仮名)

「国文学の発生(第四稿)」(新字旧仮名)

「短歌本質成立の時代」(新字旧仮名)

「女房文学から隠者文学へ」(新字旧仮名)

「万葉びとの生活」(新字旧仮名)

「万葉集の解題」(新字旧仮名)

「万葉集のなり立ち」(新字旧仮名)

「万葉集研究」(新字旧仮名)

「叙景詩の発生」(新字旧仮名)

「古代生活に見えた恋愛」(新字旧仮名)

「古代民謡の研究」(新字旧仮名)

「日本書と日本紀と」(新字旧仮名)

「相聞の発達」(新字旧仮名)

「日本文章の発想法の起り」(新字旧仮名)

「お伽草子の一考察」(新字旧仮名)



第四章、その他の研究


わかしとおゆと 一九〇八年

古語復活論 一九一七年

身毒丸 一九一七年

熟語構成法から観察した語根論の断簡 一九三一年

日本文学の発生(1) 一九三二年

形容詞の論 一九三二年

日本文学の発生(2) 一九三三年

人形の起源 一九三三年

副詞表情の発生 一九三四年

唱導文学 一九三四年

黒川能・観点の置き所 一九三六年

国語と民俗学 一九三七年

古代中世言語論 一九四〇年

山越しの阿弥陀像の画因 一九四四年

山越しの弥陀 一九四四年

日本文学の発生(3) 一九四七年

日琉語族論 一九五〇年

詩語としての日本語 一九五〇年

「さうや さかいに」 一九五三年

「しゞま」から「ことゝひ」へ

「とこよ」と「まれびと」と

「ほ」・「うら」から「ほがひ」へ

まれびとの歴史

万葉集に現れた古代信仰

用言の発展

唱導文芸序説

日本品詞論

春日若宮御祭の研究

語部と叙事詩と

言語の用語例の推移



第五章、短歌関連



和歌批判の範疇 一九〇九年

古歌新釈 一九一〇年

短歌の口語的発想 一九一七年

茂吉への返事 一九一八年

短歌様式の発生に絡んだある疑念 一九二五年

橘曙覧評伝 一九四一年

橘曙覧 一九四八年

文學に於ける虚構 一九四八年

真間・蘆屋の昔がたり 一九五二年

民族の感歎 一九五二年

歌の円寂する時



第六章、随筆



役者の一生 1918

新しい国語教育の方角 一九二五年

好惡の論 一九二七年

生活の古典化に努められた先生 一九二七年

詩と散文との間を行く發想法 一九三〇年

村で見た黒川能 一九三六年

嫉みの話 一九三七年

能舞台の解説 一九三九年

鏡花との一夕 一九四二年

文學を愛づる心 一九四六年

最低の古典 ――新かなづかひと漢字制限―― 一九四六年

『絵はがき』評 一九四六年

水中の友 一九五〇年

同胞沖縄の芸能の為に 一九五〇年

「なよたけ」の解釈 一九五一年

『かげろふの日記』解説 一九五一年

小説の予言者 一九五一年

人間悪の創造 一九五二年

筬の音

鬼を追い払う夜

辞書

神道の新しい方向

日本美

人形の話

春永話

反省の文学源氏物語

山の音を聴きながら

山の湯雑記



第七章、死者の書



死者の書

死者の書 続編(草稿)

死者の書 ――初稿版――





(古典教養文庫について)


古典教養文庫は、日本のみならず広く世界の古典を、電子書籍という形で広めようと言うプロジェクトです。以下のような特長があります。


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4、スピーディーな改版

紙の本と違い、誤植の修正や改訂などすぐに対応でき、刻々と進化を続けます。

ジャンル
小説/文学
発売日
2015年
7月4日
言語
JA
日本語
ページ数
2,832
ページ
発行者
古典教養文庫
販売元
Junichiro Kozuma
サイズ
6.9
MB
折口信夫全集 折口信夫全集
2015年
徒然草 徒然草
2010年
和辻哲郎全集 和辻哲郎全集
2015年
百人一首 百人一首
1980年
陶淵明 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典 陶淵明 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典
2004年
柳田国男全集 柳田国男全集
2015年
死者の書 死者の書
1943年
辞書 辞書
2001年
万葉集研究 万葉集研究
1932年
折口信夫全集 折口信夫全集
2015年
鬼の話 鬼の話
1931年
日本美 日本美
1991年