



死者の書
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3.9 • 13件の評価
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発行者による作品情報
明治時代の日本の民俗学者、国文学者、国語学者であり、釈迢空(しゃくちょうくう)と号した詩人・歌人でもあった、折口信夫。『死者の書』は底本の「「昭和文学全集 第4巻」小学館」では「日本文学・あ行の著者」としてまとめられている。本書で登場するのは、「(第一~二十)」などが収録されている。初出は「日本評論 第十四巻第一号~三号」1939(昭和14)年1月~3月。
カスタマーレビュー
みかx
、
郎女の静かな情熱に酔う
万葉集にも謳われる悲劇の大津皇子が祟り神ではなく、阿弥陀如来或いは天の若彦の姿を借りて現れる不思議。
非常に聡明な姫を交感の相手としたのは、耳面刀自ゆかりの者というだけでなく生前の自分の立場や死の不条理に対する理解者を得たいと願う一念からか。
当麻語部媼は折口信夫だ、と思った途端に涙が溢れました。