春にして君を離れ
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4.3 • 49件の評価
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- ¥950
発行者による作品情報
優しい夫、よき子供に恵まれ、女は理想の家庭を築き上げたことに満ち足りていた。が、娘の病気見舞いを終えてバクダードからイギリスへ帰る途中で出会った友人との会話から、それまでの親子関係、夫婦の愛情に疑問を抱きはじめる……女の愛の迷いを冷たく見すえ、繊細かつ流麗に描いたロマンチック・サスペンス。
カスタマーレビュー
山本功
、
過去の出来事から自分を分析する手掛かりになる可能性を感じました
思いつく感想を言うならば、誰もが辿り着くであろう結論に、誰もが従えないのではないだろうか。そんな感じです。
内面的な情緒というのは外的要因を排除するとくっきりと輪郭は見えるのだけれど、その真実はその時だけで、また通り過ぎればいつもと同じ。
なんかそういう事って、感じ方さえ人によって違うかも知れないのだけれど、誰しもが持っている自分との対話なのかも知れない。
この本はその辺を可視化した、物語で過去の出来事から自分を分析する手掛かりになる可能性を感じました。