森﨑東は語る
松竹時代、そして『ニワトリはハダシだ』を中心に
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- ¥3,000
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発行者による作品情報
松竹時代の「女シリーズ」、『生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言』など市井の人々を描く作品で知られ、2020年惜しまれつつ世を去った反骨の映画監督、森﨑(森崎)東に『ニワトリはハダシだ』公開時に行った取材のほぼ全文起こし。松竹時代に体験した撮影所生活とその後の監督活動に及ぼした影響、テレビのドキュメンタリー体験、映画初出演の俳優を演出する座組など、映画作りの哲学を窺える。また21世紀を迎え、製作現場に漂う希薄さと東海村JOC事故の共通点を指摘し、それを踏まえ2004年当時に映画を監督し続ける精神の根幹を語る。漠然とした抽象論と微細な具体例から、森﨑東を突き動かしていた思いに触れることができる。(特典対象作品)
目次
はじめに――掟破りの日本映画監督取材
松竹時代にできなかったこと――ヌーベルバーグに間に合わず
撮影所時代に素人の魅力を発見
独立プロやテレビ作品で活きた松竹の撮影所システム
映画は役者、監督は余裕
人間力が衰えてきた時代に追求するリアリティ
演出現場の希薄さは東海村臨界事故と地続き
現代を生きる若い女性にとって『ニワトリはハダシだ』の意義は
インタヴューを振り返って――感謝の念