福永武彦 電子全集12 『忘却の河』『幼年』、童話。 福永武彦 電子全集12 『忘却の河』『幼年』、童話。
福永武彦 電子全集

福永武彦 電子全集12 『忘却の河』『幼年』、童話‪。‬

    • ¥2,800
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発行者による作品情報

愛の挫折と不在に悩む家族5人の葛藤を描いた『忘却の河』、“幼くして失った母”の原風景を描いた『幼年』、童話作品等を収録。

『忘却の河』は、過去の事件に深くとらわれる中年男、彼の長女、次女、病床にある妻、若い男、それぞれの“独白”7章から成る作品。孤独な魂を抱えて救いを希求する彼らの葛藤を描く中で、各人の言動にリアリティが生じ(=社会性を獲得し)、大人の読者が入り込みやすい作品となっており、円熟した文章表現と相俟って福永武彦作品への入門として、最適な作品と紹介されることが多い。

『幼年』は、福永自身「それはどうしても書かなければならない作品の一つに属してゐた」と記しているように、“幼くして失った母”の原風景を描きながら、主観的記憶尊重の作品として、自我の原型を純粋記憶をもとに探求しようとした重要な作品の一つである。

そのほか、童話作品として、『幼年』と併行して執筆していた「猫の太郎」(未完)と、古事記をリライトした「おおくにぬしのぼうけん」、『幼年』創作の準備として翻訳したエッセイ「玩具のモラル」を収録する。

附録として、『忘却の河』、『幼年』の本文主要異同表、未発表の『幼年』構想メモ等の資料写真なども収録。

ジャンル
小説/文学
発売日
2019年
7月19日
言語
JA
日本語
ページ数
850
ページ
発行者
小学館
販売元
Shogakukan, Inc.
サイズ
17.6
MB
現代語訳 古事記 現代語訳 古事記
2003年
現代語訳 日本書紀 現代語訳 日本書紀
2005年
草の花 草の花
1956年
日本霊異記/今昔物語/宇治拾遺物語/発心集 日本霊異記/今昔物語/宇治拾遺物語/発心集
2015年
忘却の河 忘却の河
1969年
廃市・飛ぶ男 廃市・飛ぶ男
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