私が殺した少女
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3.6 • 38件の評価
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- ¥880
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発行者による作品情報
まるで拾った宝くじが当たったように不運な一日は、一本の電話ではじまった。私立探偵の沢崎は依頼人からの電話を受け、目白の邸宅へと愛車を走らせた。だが、そこで彼は自分が思いもかけぬ誘拐事件に巻き込まれていることを知る……緻密なストーリー展開と強烈なサスペンスで読書界を瞠目させた直木賞受賞作。
APPLE BOOKSのレビュー
第102回(1989年下半期)直木賞受賞作。1988年に『そして夜は甦る』でデビューした原 尞が、引き続き私立探偵、沢崎を主人公に据えたハードボイルド小説。その後、5作の長編を残したシリーズの第2作にあたる。西新宿の外れに探偵事務所を構える沢崎の元にかかってきた1本の電話。依頼人に指示された通りの時間に自宅を訪ねると、沢崎は思いも寄らない誘拐事件に巻き込まれていた。誘拐犯の指名で身代金を運ぶことになったのだ。ところが、途中で何者かに襲われ、人質となったヴァイオリンの天才少女はやがて無残な死体となって発見される……。レイモンド・チャンドラーに心酔したという著者らしい唯一無二の語り口が魅力的で、皮肉の効いた比喩表現やウィットに富んだ会話の受け答えが小気味よい。予想のつかない展開に、大どんでん返し。最後に明かされる事件の意外な真相には驚愕することだろう。緻密にストーリーを構築したミステリーで、国産ハードボイルドの金字塔と呼べる作品。
カスタマーレビュー
dokin
、
電子書籍で再購入
引っ越しのたびに文庫を処分しては読みたくなって再購入を繰り返していました。
この電子書籍で4冊目だと思いますが、これで最後でしょう。
新作読みたいです。
hidelox
、
いまいちでした。
評価が高かったので、購入しましたが、犯人の動機もトリックもイマイチでした。