



競馬の裏事情 疑惑の裁定史
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4.0 • 1件の評価
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発行者による作品情報
八百長、誤審、隠蔽……
闇に葬られてきた疑惑の裁定の真実を暴く!
【内容】
◆競馬は影の部分がおもしろい――まえがきに代えて
第一章 八百長事件に潜む闇
◆ギャンブルの裏側
◆水一杯で能力が激減
◆ヤクザの親分にそそのかされる
◆明るみに出た八百長事件
◆大本命の競走中止で大混乱に
◆レースを捨てた騎手にファンが暴動を起こした
◆やましい人間は過剰に反応する
◆日本中央競馬会の信頼を失墜させた事件
◆戦後最大の八百長
◆競馬の素人が記事を書いた
◆動機は善意だった
◆疑わしきは罰せられる
◆「華麗なる一族」との闇取引
◆異例のレース直後の記者会見記者
◆大崎昭一の八百長疑惑
◆保安部の「ノルマ主義」の犠牲になった
第二章 ノミ屋が中央競馬会を席巻した
◆「豪商」の構図
◆ノミ行為が認められていた時期があった
◆JRAの放漫経営が招いた危機
◆真剣勝負のブックメーカーのオッズ
◆投票の多様化とともに存在価値を下げた
◆五分遅れのカラクリ
◆億単位の儲けで豪遊
◆ノミ稼業の帝王
◆帝王の大勝負
第三章 疑惑の裁定
◆人為的なミスで巨額損失
◆確定するまで馬券を捨ててはいけない理由
◆掲示板の表示にファンが騒然
◆闇に葬られた判定写真
◆一着賞金を差し出して詫び入れ
◆地に墜ちたJRAの信用を取り戻した
◆審議と関係のない馬が失格処分
◆ゴール板を間違えて二着敗退
【「まえがき」より抜粋】
「歴史は史実を多く知っているからと言って書けるものではない。集めた史料を整理し、駆使するには、史観というものがぜひとも必要だ」
たとえ競馬、六〇年の歴史とはいえ、私にもそれが必要かと思う。私の競馬に対する史観は、競馬とは馬の競走を通して、人間社会が持っている善悪、正数と負数、表と裏、ピンからキリまでが、全部出た象徴の世界だ、ということだ。とくに裏、陰の部分がおもしろい。人間の本性が出ているからである。
【著者略歴】
渡辺敬一郎(わたなべ・けいいちろう)
1936年、千葉県に生まれる。早稲田大学文学部中退。競馬評論家・大川慶次郎氏に師事し、競馬専門誌「ダービーニュース」編集長を務める。1966年に退社し、執筆活動を開始。