絵本四季花 下
発行者による作品情報
喜多川歌麿の風俗絵本。2巻。寛政13年(1801)正月、江戸和泉屋市兵衛刊。半紙本2冊。四季折々の景物とともに女性の風俗を描出したもの。女性は武家、町人、芸者など。序跋、詞書その他テキストがまったくないことが特徴。上下冊の巻頭、巻尾にそれぞれ山吹、杜若、菊、水仙など、四季の花を描いた半丁絵を配している。見開き絵は、上冊が万歳、羽根突き、若菜摘み、船遊び、花火、橋上の納涼、夕立。下冊が夕涼み、月見、菊見、紅葉狩り、雪に炬燵、雨中の外出、雪の朝。急な夕立に慌てて雨戸を閉め、蚊帳の中に逃げ込む娘を活写した上冊の夕立図や、雨の中、三味線の箱を背負った供の男に先導され、客の待つ坐敷へと向かう芸者を描いた下冊の雨中の外出図など、優れた観察眼で、日常の一瞬を切り取っている。(鈴木淳)(国立国会図書館デジタルコレクション解題より)
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タイトルヨミ:エホンシキノハナ 2
著者ヨミ:キタガワウタマロ(キタガワウタマロ)
シリーズ名ヨミ:エホンシキノハナ コクリツコッカイトショカンゾウショ
出版者:和泉屋市兵衛
出版年月日:1801
種類:絵本・絵巻