絵本栄家種 ‪下‬

勝川春潮の風俗絵本。2巻。寛政2年(1790)正月、和泉屋市兵衛刊。半紙本合1冊。春潮の師勝川春章が序を草しているが、その序文以外は、テキストの類がない。色摺りの驕奢な絵本で、衣裳の模様に空押しを用いるなど、細かい技巧が凝らされている。絵は、武家や町人の女性が、仲人を立てて婚家と結納を交わし、婚儀を経て出産するまでの様子を流れに沿って描いたもの。嫁入りのための反物を針妙らが物色する図や、音曲を屏風を隔てて聞く図など、当時の結婚の風俗、慣習を知るうえで興味深い描画が多い。服装の相違などから推して、特定の一人を描いたものではなく、諸家の女性を描き分けていると考えられる。(鈴木淳)(国立国会図書館デジタルコレクション解題より)

このブックは、国立国会図書館デジタルコレクションに掲載されてる書籍・資料で著作権の保護期間が満了している図書、古典籍です。電子書籍としてご覧頂くために画像加工や資料の統合をしています。

タイトルヨミ:エホンサカエグサ 2
著者ヨミ:カツカワシュンチョウ
シリーズ名ヨミ:エホンサカエグサ コクリツコッカイトショカンゾウショ
出版者:和泉屋市兵衛
出版年月日:1790
種類:絵本・絵巻、風俗