自分に挑む! 人生で大切なことは自転車が教えてくれた
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3.7 • 3件の評価
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- ¥1,700
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発行者による作品情報
嬉しくて泣く。悔しくて泣く。
大人になって、本気で涙するほど何かに打ち込んだ経験はありますか?
「坂バカ」俳優による、笑いと涙のモチベーションUPエッセイ。
「これ以上できない」というほど必死に努力したことがある者にしか、決して見えない世界がある――もう若くはない37歳という年齢でバイクをはじめ、46歳で世界一過酷と言われるヒルクライムレース「台湾KOMチャレンジ」を走破した俳優の猪野学。NHK BS1で放送中のサイクリストのための情報番組『チャリダー★』では、誠実にバイクと向き合い、時に挫折しながらも前向きに奮闘する姿が視聴者に勇気を与えている。
俳優というスケジュールが不規則な職業に就きながらも、バイクにも本気で向き合い、いい成績を残したい。そのためにはどうするか。「毎日、なんでこんなに苦しいことをやっているのかと思いながらも、1年、いや数年にいちど、伸びたという実感が得られる瞬間がある。それがたまらない」と語るとおり、個人でのトレーニング、人とのかかわりで得られる成長、レースという本番のステージに立つまでの長い日々を書く。
APPLE BOOKSのレビュー
自転車好きの俳優による、笑いと感動のエッセイ。数々の映画、ドラマ、舞台で活躍し『スパイダーマン』の吹き替え声優としても知られる実力派俳優が、台湾で行われた世界で最も過酷なレースの一つといわれるロードバイクのヒルクライムレースに出場。その体験記から、自転車との出会い、初めてのレース、“坂バカ”を自称するほどヒルクライムが好きになった瞬間などを回想していく。40代で本格的に自転車を始め、現在では自転車番組のナビゲーターまで務めるようになった著者が、自転車を通して感じたことや学んだことなどがつづられる。もともと自転車への造詣が深かったわけではなく、初心者から徐々にステップアップしていくさまは、時にユーモラスであり、ドラマチックでもある。自転車愛にあふれた軽妙な文体が読みやすく、自転車好きが共感できるのはもちろん、興味のない人にとっても何か新しいことにチャレンジしてみたい気分にさせてくれる。