苦しい時は電話して 苦しい時は電話して

苦しい時は電話し‪て‬

    • 3.6 • 5件の評価
    • ¥850
    • ¥850

発行者による作品情報

死にたいほどつらくて苦しい時、人は何をするのが最も良いのか?
躁鬱病を患う著者が、「死にたい人」からの電話を10年受け続けてわかったこと。

【著者メッセージ】
090-8106-4666

これは僕の携帯電話の番号です。

僕は「いのっちの電話」という、死にたい人であれば誰でもかけることができる電話サービスをやっています。もちろん無償です。本家本元「いのちの電話」がほとんどかからないという現状を知り、2012年に一人で勝手にはじめました。1日に5人ほどかけてきます。なので、1年だと200人弱。もう10年近くやっています。

なんでこんなことをはじめたのか。

なぜなら、自殺者をゼロにしたいと思っているからです。

自殺者がいることが当たり前になってしまっている。そのこと自体が異常なのではないかと僕は思います。もちろん、それぞれの人生はそれぞれに決めることができるので、自ら死にたい人を止めようとするのはどうなのか、それも人間の自由ではないかと思われる方もいると思います。

僕も何度かそう言われたことがあります。そう言われれば、わからないことはありません。いや、どうかな……やっぱり納得できないところがたくさんあります。

なぜなら僕自身も死にたくなるからです。

あなただけではないんです!

もちろん、1年に何万人もの電話を受けることはできません。僕にできるのは1日に10人が限界だと思います。そこで、いつも電話で話していることをこの本に書いてみることで、電話だけで対応できない人々にも、死ななくてもいいんだと感じてもらえるのではないか。

そんな気持ちからこの本を書くことにしました。

【目次】
1章 反省禁止!
熱が出ている時と同じ/体からのメッセージ?
2章 24時間、悩める人
すべて僕自身の経験/悩むこと自体は悪くない
3章 不滅のジャイアン
気持ちいいかどうかを確認する/細かな願望に気づく
4章 とても、苦しい時に
10分、悩みまくる/朝ごはんだけ、つくってみる
5章 「いのっちの電話」から
明けない鬱はない/周囲に漏らしていい
6章 自殺者をゼロにする
ただの絶望ではない/警察署の刑事からの電話
7章 天下一の生真面目人間だから
暴力をうまく活用する/死にたい人はサボらない
8章 僕の毎日の過ごし方
どんな時も歌を歌う/迷わず仕事をやめていい
9章 苦しみ自体が力となる
企画書をつくる/毎日1時間でいい
終章 悩むのは、才能の一つ
積み重ねが自信につながる/続けることで変化する

ジャンル
ノンフィクション
発売日
2020年
8月19日
言語
JA
日本語
ページ数
208
ページ
発行者
講談社
販売元
Kodansha Ltd.
サイズ
7.1
MB

坂口恭平の他のブック

独立国家のつくりかた 独立国家のつくりかた
2012年
現実脱出論 現実脱出論
2014年
モバイルハウス 三万円で家をつくる モバイルハウス 三万円で家をつくる
2013年
2030年の旅 2030年の旅
2017年
お金の学校 お金の学校
2021年
継続するコツ 継続するコツ
2022年

カスタマーはこんな商品も購入

心を病んだらいけないの?―うつ病社会の処方箋― 心を病んだらいけないの?―うつ病社会の処方箋―
2020年
うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち 【電子書籍限定 フルカラーバージョン】 うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち 【電子書籍限定 フルカラーバージョン】
2017年
多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。 多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。
2018年
自分の中に毒を持て<新装版> 自分の中に毒を持て<新装版>
2017年
ルックバック ルックバック
2021年
女の園の星(1)【電子限定特典付】 女の園の星(1)【電子限定特典付】
2020年