藻屑蟹 1(第1回大藪春彦新人賞受賞作) 藻屑蟹 1(第1回大藪春彦新人賞受賞作)

藻屑蟹 1(第1回大藪春彦新人賞受賞作‪)‬

    • 3.9 • 47件の評価
    • ¥250
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発行者による作品情報

選考委員、激賞! 62歳、住所不定、無職の大型新人、第1回大藪春彦新人賞を受賞し、鮮烈デビュー!

●今野敏 選評(抜粋)
内容の濃さで群を抜いていた。この短い作品の中で、登場人物の印象を変えてみせている。これはなかなかの筆力だ。迷いなく受賞作に推した。

●馳星周 選評(抜粋)
記念すべき第一回の受賞作がこのように完成度の高いものであることは、故大藪春彦氏も喜んでいるのではないだろうか。

●徳間書店文芸編集部編集長 選評(抜粋)
世に出さなければならないという使命感を抱くほど、作品力は群を抜いていました。

●受賞の言葉(抜粋)
書き続ければ報われると知った。たとえ将来、路上に帰らざるを得ないほど困窮しても、日銭仕事に執筆の時間を犠牲にするくらいなら、わたしは何の躊躇もなく路上に帰ります。その覚悟を受賞の言葉としたい。

●あらすじ
二十七歳で人生を諦めた男。彼は原発事故の模様をテレビで見ていた。これから何かが変わる??そう信じて。しかし待っていたのは何も変わらない毎日と、除染作業員、原発避難民たちが街に住み始めたことよる苛立ちだった。
六年後、彼は金を得るために、高校時代の友人・純也の伝手で除染作業員となる。しかし、それは純也のある計画のために利用されているだけだった……。
選考会で満場一致にて受賞にいたった第一回大藪春彦賞受賞作!
※受賞作のほか、選評および受賞の言葉を収録

本作品には続編があります! 「藻屑蟹」で検索してください。

ジャンル
小説/文学
発売日
2018年
3月13日
言語
JA
日本語
ページ数
54
ページ
発行者
徳間書店
販売元
Digital Publishing Initiatives Japan Co., Ltd.
サイズ
1.9
MB

カスタマーレビュー

チカ丸

感想

原発避難民を悪し様に書く小説は、正直なところ好きではありません。
この小説に登場する人物の心理描写は理解出来ますし、原発避難民の中には現状を悪用している人もいるでしょうが、それは極一部だと思います。

ただ、そんな人達を小説で表現することは非常に大切であり、素晴らしいことだと思います。少数派の生きる世界を表現することが、小説の大きな役割の一つだと私は考えていますし、そこにこそ本当に大切なものがあると信じていますから。

第1回大藪春彦新人賞を受賞された当作品は、短文主体の律動性のある文体、無駄の無い描写、引き込まれる話の展開があり、受賞作にたる質の高い作品だと思います。

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okkan36

気楽に読めて読みやすい

テーマは重いが、主人公に共感を持ちながら読めた。大きなサプライズは無いが文体は良い。

ビッチ邪義

なんか

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