西の魔女が死んだ(新潮文庫)
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発行者による作品情報
中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも……。その後のまいの物語「渡りの一日」併録。
APPLE BOOKSのレビュー
不登校になった少女が、大好きなおばあちゃんと過ごしたみずみずしいひと月の物語『西の魔女が死んだ』。さまざまな文学賞を受賞し、その後も推薦図書として何度も選ばれている児童書の名著。中学生になったまいは、ある日学校へ行けなくなってしまった。学校を休むことにしたまいは、母の母である“西の魔女”こと、イギリス人のおばあちゃんの家に滞在することに。そこでまいは魔女になるための手ほどきを受けることになる。その内容は「なんでも自分で決めること」、そして「規則正しい生活を送ること」。しかし、近所に住むゲンジさんと反りが合わないことがきっかけで、おばあちゃんともけんか別れをしてしまい…。大切な人の死と向き合った時、彼女は何を思うのか。美しい自然の描写に心を奪われながら、おばあちゃんの残した一つ一つの言葉や教えが読者の心にも深く染み渡るような静かで温かな作品。2008年に実写映画化もされている。