錢形平次捕物控 死の矢文
発行者による作品情報
『銭形平次捕物控 057 死の矢文』は明治から昭和時代にかけて活躍した小説家・作家・音楽評論家、野村胡堂の作品。恋人である植木屋・松五郎の娘・お駒に宛てた矢文を射た大店「相模屋」の若旦那・新助だが、その矢が誤ってお駒に当たってしまい、お駒は死亡してしまう。松五郎が相模屋に怒りを爆発させる中、新助が植木鋏で喉を突かれて殺されてしまう。当然、犯人は松五郎だと思われたが…。「この騒ぎは最初から間違いだらけさ」、「えッ、お駒は人に殺されたと言うんで?」。隣から飛んで来た矢が上向きに死体に突き刺さっていた謎…。意外な犯人を突き止めていく銭形平次の名推理。きっぷがいい松五郎がキャラとして面白い。