雨と詩人と落花と 雨と詩人と落花と

雨と詩人と落花‪と‬

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発行者による作品情報

愛を見つめ、慈しむ心を描き続けた巨星・葉室麟。その深き到達点! 九州豊後日田の詩人広瀬旭荘を描いた著者畢生の感動作!
書名は、以下の広瀬旭荘の漢詩・七言絶句「春雨到筆庵」の最終行からとっている。
菘圃葱畦(しゅうほそうけい)
路(みち)を取ること斜(ななめ)に
桃花多き処(ところ)是(こ)れ君が家
晩来何者ぞ門を敲(たた)き至るは
雨と詩人と落花なり
菘(とうな)の圃(はたけ)、葱(ねぎ)の畦(うね)の中、桃の花がいっぱいに咲いているあたりに君の家がある。夕暮れ時に門を敲(たた)いて訪ねてくるのは誰だろう。雨か詩人か散る花か。
兄の淡窓にともなわれ、初めて松子の実家を訪ねた時の出会いを詠んだ漢詩だった。
菘(とうな)の圃(はたけ)、葱(ねぎ)の畦(うね)の中、桃の花がいっぱいに咲いているあたりに君の家がある。
夕暮れ時に門を敲(たた)いて訪ねてくるのは誰だろう。雨か詩人か散る花か。

時は大塩平八郎の決起など、各地が騒然としている幕末の激動期。儒者として漢詩人として、そして夫としてどう生きるべきか。動乱の時代に生きた詩人の魂と格調高い夫婦愛を描く。

儒者・広瀬旭荘は九州・日田の広瀬家に生まれた。広瀬家は天領の日田金をあつかい、大名貸しまで行う富商であった。25歳年長の兄が広瀬淡窓。儒学者であり詩人として名を馳せており、私塾の咸宜園を開設した。
兄の淡窓は世に知られた学者であり、詩人であったが、代官所の横暴に耐えていた。しかし、旭荘は怒りを募らせた。
そのころ、旭荘は二度目の妻・松子を迎えた。時折、怒りを抑えきれず打擲する旭荘に、前妻は去っていた。
しかし、松子は心優しき詩人である旭荘の本質を理解していた。堺に遊学した旭荘は、大塩平八郎決起の時期に、江戸へ。詩人として儒学者として、どう生きるべきかを問われる。詩人の魂と感動的な夫婦愛。

幕末、動乱の時期に生きた詩人と、彼を支え続けた妻。至高の夫婦愛とは? 文中の漢詩が深い感動を呼ぶ巨星の到達点!詩人の魂と感涙の夫婦愛。
巨星・葉室麟が逝去後、刊行された2冊目の著書となった。

ジャンル
小説/文学
発売日
2020年
1月10日
言語
JA
日本語
ページ数
336
ページ
発行者
徳間書店
販売元
Digital Publishing Initiatives Japan Co., Ltd.
サイズ
1.3
MB
霖雨 霖雨
2014年
西郷札―傑作短編集(三)― 西郷札―傑作短編集(三)―
1965年
この君なくば この君なくば
2015年
山本周五郎 作品集 十九 山本周五郎 作品集 十九
2020年
桜花(さくら)を見た 桜花(さくら)を見た
2007年
等伯 (上) 等伯 (上)
2012年
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2013年
対談 葉室麟×東山彰良 僕たちは、正しい嘘つきでありたい 対談 葉室麟×東山彰良 僕たちは、正しい嘘つきでありたい
2016年
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2010年
螢草 螢草
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散り椿 散り椿
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2016年
山本周五郎 作品集 十七 山本周五郎 作品集 十七
2020年
山本周五郎 作品集 二十一 山本周五郎 作品集 二十一
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山本周五郎 作品集 十五 山本周五郎 作品集 十五
2019年
山本周五郎 作品集 十六 山本周五郎 作品集 十六
2019年
山本周五郎 作品集 二十三 山本周五郎 作品集 二十三
2020年
山本周五郎 作品集 十九 山本周五郎 作品集 十九
2020年