



等伯 (上)
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4.4 • 7件の評価
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- ¥1,600
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発行者による作品情報
都に出て本物の絵師になる――武家から養家に出された能登の
絵仏師・長谷川信春の強い想いが、戦国の世にあって次々と悲劇を呼ぶ。
身近な者の死、戦乱の殺戮……それでも真実を見るのが絵師。
その焦熱の道はどこへ。
APPLE BOOKSのレビュー
2012年の直木賞受賞作品「等伯」は桃山時代に活躍、特に国宝「松林図屏風」で知られる希代の絵師、長谷川等伯の半生を安部龍太郎が力強く描いた迫力の一作。家族の死、混沌の戦国時代、名門狩野派の若き当主である狩野永徳との確執、ほとばしる情熱と野心で絵に取り組む天才の波瀾万丈な生涯を送った等伯。能登の田舎絵師であった彼が、才能が引き起こす災禍、苦悩を乗り越え当代一との名声を求めて突き進み、最後にたどり着く境地とは。圧倒的な筆致に、上下巻を読み終えた時には大河ドラマを1年間観たような充足感がある作品。