鬼平犯科帳(十八)
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- ¥550
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発行者による作品情報
大恩ある盗賊の娘が狙われていると知った密偵・仁三郎は、平蔵に内緒で非常手段をとる。盗賊上りの部下を思いやる長官の情と密偵の苦悩を描く「一寸の虫」。尾行中の鬼平の前で提灯が闇に飛んだ。辻斬りか? 「神妙にせよ!」、途端に逃げ失せた賊と共に傷ついた男も消える。謎が謎を呼ぶ「蛇苺」。盗賊改方の勘定方・細川峯太郎が初の調査にのりだす「草雲雀」。そのほか「俄か雨」「馴馬の三蔵」「おれの弟」と、円熟の短篇全六篇を収録!
カスタマーレビュー
KURI.E
、
一番好きな作品!。
「俺の弟」は数ある作品の中でも一番好きな作品!。平蔵が刺客に、襲われる作品の幾つかも、あっという間に読み切る楽しさが有ったが、この作品ほど胸を打ち読後の爽快感が有ったのはピカ一だった。権力に守られ非道を尽くした敵を、平蔵が頭巾に面を隠し見事、敵を打った所に平蔵の凄みと弟と思う者への哀しみが良く描かれた作品だったと思います。そして京極備前守との酒席のシーンの遣り取りに思わずニンマリして膝を打ちたい気持ちに、させられました。