春期限定いちごタルト事件
〈小市民〉シリーズ
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- ¥660
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発行者による作品情報
小鳩くんと小佐内さんは、恋愛関係にも依存関係にもないが互恵関係にある高校1年生。きょうも2人は手に手を取って清く慎ましい小市民を目指す。それなのに2人の前には頻繁に奇妙な謎が現れる。消えたポシェット、意図不明の2枚の絵、おいしいココアの謎、テスト中に割れたガラス瓶。名探偵面をして目立ちたくないというのに、気がつけば謎を解く必要に迫られてしまう小鳩くんは果たして小市民の星を掴み取ることができるのか? コメディ・タッチのライトなミステリ。
APPLE BOOKSのレビュー
日々の平穏と安定のため、"小市民"であろうとする高校生の男女が主役の青春探偵ミステリーシリーズ第1弾「春期限定いちごタルト事件」。本格派ミステリー「満願」で第27回山本周五郎賞を受賞した米澤穂信の初期作品である。明治時代の教育者クラーク博士が残した名言"紳士たれ"になぞらえた"小市民たれ"という信条を持つ、同級生の小鳩常悟朗(こばとじょうごろう)と小山内ゆき。二人は時には相手を利用し、時には助け合う互恵関係にある。しかし、身の回りに起きたささいな事件や謎がきっかけで、つい小鳩くんの鋭い推理癖が発揮され、小山内さんの隠れた本性が現れてしまう…。果たして彼らは"小市民"であることができるのか。5編の短編集と思いきや、エピローグへの伏線回収も見事な連作ミステリー。おどろおどろしい殺人事件などは登場せず、「同級生のポシェット紛失」や「卒業生が残した謎の絵」、「いちごタルトとともに盗まれた自転車」など、日常の事件や謎が描かれ、明るい気持ちで読むことのできるポップでライトな探偵小説。
カスタマーレビュー
日中首脳
、
古典部もいいけど…
こっちも面白い!
どさんこ41
、
最終話が
一番良かったと思います。