闇の脳科学 「完全な人間」をつく‪る‬

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発行者による作品情報

「脳に電気ショックを与えて、『完璧な人間』へとつくり変える」


現在の米脳科学界における一大トレンドであり、DARPA(米国防高等研究計画局)も莫大な予算のもと参戦する「脳深部刺激療法」。

「サイコパス」「依存症」「うつ病」「てんかん」「パーキンソン病」、そして「小児性愛」「性犯罪者」さえも矯正可能であるという夢のような治療法だ。

軍事転用すれば、冷酷な兵士を人工的に生み出せる。


しかし、闇に葬り去ったはずの禁断の治療法がふたたび甦ってしまった、と戦慄する人も多い。

というのも1950~60年代、マッドサイエンティスト疑惑のある天才脳神経外科医が、

倫理観の希薄な南部(ニューオリンズ)の大学で、思う存分に人体実験を敢行していたからだ。

患者の頭蓋骨に穴を空け、電極を差し込むことによって。しかも彼は、人類の進歩に貢献する英雄として、もてはやされていたのだという。


恐るべきことに彼は、同性愛者を異性愛者へつくり変えることに成功。

暴力行為が一瞬で消えた患者、上限のない幸福感に満たされる患者、メンタル疾患が消えた患者なども。過激化する人体実験。

その一方で、手術失敗で発生した廃人たちを隠し切れなくなりーー。

人間の本質=「脳」という臓器に変更を加えることは許されるのか?

ジャンル
伝記/自叙伝
発売日
2020年
10月14日
言語
JA
日本語
ページ数
328
ページ
発行者
文藝春秋
販売元
BUNGEISHUNJU LTD.
サイズ
2.1
MB

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