清須会議
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- ¥590
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発行者による作品情報
信長亡きあと、清須城を舞台に、歴史を動かす心理戦が始まった。猪突猛進な柴田勝家、用意周到な羽柴秀吉。情と利の間で揺れる、丹波長秀、池田恒興ら武将たち。愛憎を抱え、陰でじっと見守る、お市、寧、松姫ら女たち。キャスティング・ボートを握るのは誰なのか? 五日間の攻防を「現代語訳」で綴る、笑いとドラマに満ちた傑作時代小説。
APPLE BOOKSのレビュー
脚本家の三谷幸喜が、日本史上初めて会議で歴史が動いたとされる史実を基に書き下ろした小説『清須会議』。時は天正10年(1582年)。本能寺の変で織田信長が死去したことを受け、家臣が尾張国清須城に集結し、織田家の後継者と遺領の配分を決めるための会議を開く。出席者は柴田勝家、丹羽長秀、羽柴秀吉、そして池田恒興。信長の三男信孝を後継者に推す柴田と、次男信雄を推す羽柴を中心に、織田家を取り囲む面々は会議の内外で腹の探り合いを始め、互いを陥れようと心理戦を繰り広げる…。物語は死を目前にした信長のモノローグからスタート。それぞれの登場人物の心情を時系列に沿って追うことで進行するのだが、三谷はその全てを現代語に訳してつづった。それにより、歴史上の人物の人となりが立体的に浮かび上がり、読者は当時の情景をよりリアリティをもって思い描くことが可能に。彼らの人間くささも実に鮮やかに描かれており、思わずクスッと笑ってしまうような場面が随所にちりばめられている。2013年には三谷自身がメガフォンを執り、豪華キャストを迎えて映画化された。歴史小説に縁のない人もぜひ読んでみてほしい、幅広い読者層が楽しめる極上のエンターテインメント。
カスタマーレビュー
新感覚
【清洲会議】という、大きな歴史の分岐点での出来事を、”新感覚”で描いてる。読了の後に、新鮮で爽やかな感覚が残った。そして、面白かった!と、一人ゴチた。
おもしろくスラスラ読める
人間関係やところどころ出てくるエピソードも史実的にも違和感なく、すんなりと読めました。さすが三谷幸喜!
映画もいいけどやっぱり本
今日、映画も見ました。かなり原作に忠実で、比べながら見ることができました。でも、やっぱりくり返し読みなおしたり、人物の姿を想像したりできる本は最高です。