井田由美で聴く「葉桜と魔笛」 ラジオ日本聴く図書室シリーズvol.061
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発行者による作品情報
ラジオ日本・聴く図書室第61弾は、太宰治の「葉桜と魔笛」。早くに母に死なれ、父と病床の妹と暮らしているうら若き女性。妹の病はすでに手のほどこしようがなく死を待つばかり。健気なその姿に姉は心を痛める。そんなある日、姉は妹にあてられた男性からの恋文を偶然見つけてしまう。 ある日から途切れた男性からの便り。余命いくばくもない妹を不憫に思い、姉は男性のふりをして、妹に熱烈な恋文をしたためる。その手紙を妹にせがまれて読み聞かせるのだが・・・。「あたしは、ほんとうに、男の方と大胆に遊べば、よかった。あたしの体を、しっかりと抱いてもらいたかった」青春を謳歌できなかった、恋ができなかった女性の心が見事に表現されている。