ありえない仕事術 正しい“正義”の使い方
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4.7 • 9件の評価
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- ¥1,600
発行者による作品情報
「ハイパーハードボイルドグルメリポート」仕掛け人による、既存の様式を破壊する新ビジネス論
あなたは天才ではなく、奇跡は起きず、歳ばかりとるーー
組織に依存せず、自分の足で立ち上がる方法とは一体何か。
「ハイパーハードボイルドグルメリポート」仕掛け人、上出氏による仕事術を一挙初公開。
【はじめにより】
本当にありがたいことに、私はこれまでたくさんの出版社から「仕事術」の執筆依頼を頂いてきました。そしてこともあろうか、その全てをお断りしてきました。幼い頃から文章を書く仕事に憧れを持っていた私にとって、その判断は常に痛みを伴うものでした。しかしどうしてもお応えすることができなかったのです。理由は実に簡単です。
世に出ている「仕事術」なんて嘘ばっかりじゃないか。
そう思っていたからです。
にもかかわらず、今回このように「仕事術」という看板の下に筆をとったのには当然理由があります。本書を最後まで読んでいただければ、その真意をご理解いただけると信じています。少なくとも、本書には耳を塞ぎたくなるような「不都合な事実」が含まれます。見たいもの、聞きたいことだけに囲まれて生きていきたい人にとっては全くもって不愉快な話でしょう。
APPLE BOOKSのレビュー
テレビ業界でキャリアをスタートさせ、“食べる=生きる”をコンセプトにしたドキュメンタリー『ハイパーハードボイルドグルメリポート』のプロデューサーとして知られる上出遼平による新ビジネス論。「世に出ている『仕事術』なんて噓ばっかりじゃないか」という挑発的な一言が象徴するように、映像制作の現場で培った経験を基にした、シンプルにして的確なアドバイスは限りなく実践的だ。本作は2部構成となっており、第1部では「入口は欲望によって開かれる」など、マスコミュニケーション的映像制作の考え方や手法を紹介しているが、それらは映像に関わる仕事だけでなく、あらゆるビジネスに通底する有益なアドバイスになり得る。そして第2部では進行中のプロジェクトを制作日誌形式で紹介。制作現場のリアルを描写しながら、興味深いドラマや泣けるエピソードなどに触れていく。なお、筆者は冒頭において「仕事術」の本としてはあり得ない注釈を付記している。それが意味するものは果たして何か。読み終えた瞬間、その構成に舌を巻くこと必至の、既存の様式を破壊したまったく新しいビジネス書。
カスタマーレビュー
ひとつの作品を読んだとある同業者として
上出スタイルここにあり。彼が作った全ての番組や映像を見たわけではありませんが、彼の作り込み方の作法から哲学まで全て詰まっている本だと思います。ここまで心血を注がれて書かれた"ビジネス書"は過去、あったでしょうか?ビジネス書あまり読まないから正確なことは言えませんが、ないと思います。気にいる人も気に入らない人もいると思いますが、ひとつの結晶として非常に美しいと思う本です。