さいはての島へ ゲド戦記3 さいはての島へ ゲド戦記3
ゲド戦記

さいはての島へ ゲド戦記3

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    • ¥950
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発行者による作品情報

ロークの長としてアースシーを治める大賢人ゲドのもとに、ある国の王子が知らせをもってきた。彼の国では魔法の力が衰え、人々は無気力になり、まるで国中が死の訪れをじっと待っているようだと、一体何者のしわざか。ゲドはアレン王子を連れ、見えない敵を求めて旅立つが、なかなか正体はわからない、ゲドは覚悟を決める。

ジャンル
子ども向け
発売日
2009年
2月17日
言語
JA
日本語
ページ数
356
ページ
発行者
岩波書店
販売元
Mobilebook.jp, Inc
サイズ
3
MB

カスタマーレビュー

Uke Camper

ゲド戦記3 さいはての島へ

生と死の真実を求め、さいはての島への大賢人ゲドと若き王子アレンの旅を綴るSFファンタジー。
スタジオジブリ「ゲド戦記」の主要部の原作と言われています。

舞台は第1巻と同じく壮大な世界アースシーで繰り広げられる。
前作第2巻における「エレス・アクベの環」の復活により、世界は平和を取り戻したかのように見えた。一方で、魔法使い・まじない師・吟唱詩人ら技者の能力が薄まり、不穏な空気が次第にアースシーを蝕んでいく。
年月を経て大賢人となったゲド、アースシーの不穏を受けてエンラッド公国からやってきた王子アレンは、変わりつつあるアースシーの源流を求めて遙かなる航海を通して「生」と「死」に向き合う物語。

ジブリ映画の原作であるということで読み進めましたが、ストーリーもかなり異なる印象で、全く新鮮な気持ちで読み進めることができました。
答えがあるのかさえ不確かな中、冷静さを損なわないゲドと、押し殺しつつも喜怒哀楽を滲ませるアレンは、あたかも「あるがまま均衡を保ち続ける自然」と「業に従いながらもヒトであることを体現する人間」を表すかのよう。
数十年前のSFファンタジー作品ではあるものの、「生」と「死」という表裏一体の事象に対し、色褪せることなく今の私たちにも考え、向き合うきっかけを与える作品となっていてお薦めです。

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