その女アレックス
-
-
4.3 • 206件の評価
-
-
- ¥880
-
- ¥880
発行者による作品情報
本屋大賞翻訳小説部門第1位 受賞
英国推理作家協会賞を受賞した大逆転サスペンス。貴方の予想はすべて裏切られる!
おまえが死ぬのを見たい――男はそう言って女を監禁した。檻に幽閉され、衰弱した女は死を目前に脱出を図るが……。ここまでは序章にすぎない。孤独な女の壮絶な秘密が明かされるや、物語は大逆転を繰り返し、最後に待ち受ける慟哭と驚愕へと突進する。「この作品を読み終えた人々は、プロットについて語る際に他の作品以上に慎重になる。それはネタバレを恐れてというよりも、自分が何かこれまでとは違う読書体験をしたと感じ、その体験の機会を他の読者から奪ってはならないと思うからのようだ」(「訳者あとがき」より)。未曾有の読書体験を、貴方もぜひ!
APPLE BOOKSのレビュー
フランスの推理作家ピエール・ルメートルによるサスペンス「その女アレックス」。カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ第2作目となる本作は、イギリスのインターナショナル・ダガー賞をはじめ、国内外の多数のタイトルや賞に輝いた。シリーズ第1作「悲しみのイレーヌ」にて妻を誘拐殺人事件で亡くした失意のカミーユ警部のところへ、新たな誘拐事件の捜査が舞い込んだ。「なぜ私なの?」「おまえがくたばるのを見たいからだ」──謎の男が、女アレックスを拉致監禁した。狭い檻の中で死を予感しながら、必死に苦しみと戦うアレックスの視点と、捜査するカミーユ警部の視点が怒涛のテンポで交互に描かれ、物語の焦点は「女を救えるのか?」から、「その女は一体何者なのか?」へと展開していく。孤独な女の壮絶な過去が明らかになるにつれ、読者は激しく翻弄されるはず。新感覚の驚きと興奮が連続する読書体験。
カスタマーレビュー
面白かった
笑えない展開だったけど面白かった。
内容も考えていたより現実的で驚いた。
話題作
被害者だった女が猟奇殺人鬼に見え、読み進めていくうちに 拭い去ることが出来ない大きなトラウマを抱えた可哀想な少女に見えてくる。
キャラクターがブレている訳じゃなく、読者の考えがどんどん変化していく。これが、プロットを評価される所以なのか。女は
復讐に生き、復讐に死んでいくが、最後に正義が勝利する結末はこの女がやっていたことは無意味では無かったことの証明だと感じた。
なるほど
飛ばし読みしながらなんとか読めました。それでもなかなか面白かったです。伏線をもっと散りばめてくれれば尚良かった。ただ、同情される過去があったとしても犯罪を正当化すべきではないと思いますがね。