



セザンヌ絵画集
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3.8 • 6件の評価
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- ¥200
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発行者による作品情報
(セザンヌについて)
ポール・セザンヌ(Paul Cézanne、1839年 - 1906年)は、フランスの画家です。
はじめモネやルノワール等と共に印象派のグループの一員として活動していましたが、1880年代からは独自の道を歩み始めました。モネら印象派の画家たちと同時代を生きましたが、ポスト印象派の画家と見做されています。キュビスムをはじめとする20世紀の美術に多大な影響を与え、しばしば「近代絵画の父」と呼ばれています。
(この本について)
この絵画集は、セザンヌの作品を1860年代、1870年代、1880年代、1890年代、1900年代の5つの時代に分けて掲載しました。また、代表作と言われるものや、地名、人名などには、出来るかぎり説明を付けました。
1、1860年代の作品 23点
2、1870年代の作品 60点
3、1880年代の作品 60点
4、1890年代の作品 63点
5、1900年代の作品 23点
以上の229点の絵画を収録しています。
また以下のように各作品について詳細を記してあります。
2-24 愛の争い
作品名(独語) Bacchanal (Der Liebeskampf)
制作年代 1875-1880年
技法 キャンバス、油絵
寸法 38 × 46 cm
所蔵 ワシントン・ナショナル・ギャラリー
(アートクラシックスについて)
アートクラシックスは、広く世界の古典絵画を、電子書籍という形で広めようと言うプロジェクトです。以下のような特長があります。
1、見やすいレイアウト
適切なレイアウトで、iPhoneはもちろん、iPadやMacでの鑑賞に最適化しました。また、絵画の一つ一つに索引を付けましたので、目次から直接アクセスできます。
2、解りやすく詳しい解説
解りやすく簡潔な解説をつけてあります。
3、美しい表紙
プロのデザイナーによる美しい表紙をつけました。画集と関連づけられた美しい表紙で、実際の本を読むような感覚に浸れます。
4、スピーディーな改版
紙の本と違い、誤植の修正や改訂などすぐに対応でき、刻々と進化を続けます。
5、画像ファイルはダブルタップすることで、拡大して見ることができます。さらに拡大するにはピンチインします。また横長の画像は、iPhoneやiPadでは横向きで見ることで大きく見ることができます。
カスタマーレビュー
「近代絵画の父」セザンヌの謎に満ちた絵画
油彩画の学生であれば、一度は影響を受ける画家。
私も学生の頃は何度も模写した画家である。
「世界は球と円筒と円錐でできている」と看破し、立体派の道を開いた。謎が多い。なぜ、視点を変えるのか?なぜ、塗り残しがあるのか?なぜ、誰もできなかったことに挑戦したのか?
それ故に、多重視点と構図の研究・解釈の書籍は何冊もある。
また、タッチの確固たる絶妙さと、画面に散らばった余白のある塗り残しが特徴である。なぜか、水墨画の空に通じるものがある。
同じモチーフを何度も描いている。思うに、セザンヌ自身も、なぜこのような絵を描いたのかわからなかったに違いない。何度も何度も苦渋に満ちた制作の末に「セザンヌの絵が完成した」のだろうか?
セザンヌは、父の遺産で仕事をせず、絵も売らず、毎日制作の日々だった。セザンヌの以前にはセザンヌはいなかった。確固たる確信を持つまで、まるで上部座仏教の修行者のような苦行のような修行の毎日だったのではないだろうか?
学生の時に、タッチのリズムや色彩のハーモニーは、セロニアス・モンクの奇妙なジャズに似ていると知ったものだ。
絵画や写真は、経年劣化しないiPadの得意とするところ。もっとiPadの利点を活用した書籍を増やしてほしい。