トヨタの子
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4.5 • 4件の評価
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- ¥2,200
発行者による作品情報
日本企業最大の利益を誇るトヨタ自動車。その創業者&ボンボン御曹司(?)の夢と苦難を綴った「奇想天外」経済小説!
第1号市販車は故障で立ち往生続出。
喜一郎は公職追放で会社解体?
労働争議と苦汁の社長辞任。
“タイムリープ”神社で滝行する章男?
「恥を知れ」と罵られながら臨む、米議会公聴会。
最新鋭水素自動車MIRAI遭難事故?
想像も出来なかった涙の再会……
豊田家御曹司・章男少年は曾祖父・佐吉の顕彰祭へ家族と来ていた。いたずら坊主の章男は裏山から転び落ちた拍子に車にはねられてしまう。一方は明治時代、佐吉の息子・喜一郎は「自動車」に乗ってきたというアキオと名乗る不思議な子供と、しばしの友情を育む。そして時代が進むたび喜一郎の前に不思議な人が次々と現れる……彼らはいったい何を伝えに来たのか?
「もっといいクルマをつくろうよ」
おじいさん、あなたの言葉だったのですね。この小説を読んで二度泣いた。-豊田章男
=主人公はこの二人!=
トヨタ自動車創業者 豊田喜一郎
自動織機で世界を席巻し、日本の自動車産業を興しながら、失意の最後を遂げた男
トヨタ自動車会長 豊田章男
喜一郎の孫。ボンボン御曹司と揶揄されながら、世界一の車メーカーを改革した男
APPLE BOOKSのレビュー
トヨタ自動車創業者、豊田喜一郎の生誕130年の節目に刊行された新基軸の経済小説。豊田家の御曹司で小学生の章男(あきお)は、ある日、不注意から車にはねられてしまう。目を覚ました彼の前に現れたのは、後にトヨタ自動車を創業する若き日の祖父、喜一郎だった…。タイムリープによって生まれた不思議な出会いをきっかけに、国産自動車生産の黎明(れいめい)期に奮闘する喜一郎と、現トヨタ自動車会長を務める章男は、時空を超えた魂の交流を深めていく。トヨタ自動車の過去から現在までの歴史を土台に編まれたこの物語は、徹底した取材に基づいた作品作りで知られるミステリー作家、吉川英梨の手によるもの。経済とSF、伝記小説といったさまざまな要素を組み合わせ、誰もが楽しめる見事なエンターテインメント作品に仕上げた。現在も日本企業最大の利益を誇るトヨタ自動車は、「日本人の頭と腕で、国産乗用車を作りたい」という喜一郎の熱い思いから生まれ、いつしか多くの人々の夢になり、今や世界中で誰もが知るブランドに成長した。その裏側にあるストーリーは、トヨタ車を愛する「トヨタの子」ならずとも、読めば誰もが胸を熱くする普遍の魅力にあふれている。