トヨタ生産方式
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4.0 • 20件の評価
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発行者による作品情報
トヨタ生産方式は、いまや1世紀の伝統をもつフォード式生産方式を超えようとしている。逆転の発想によるケース中心の実践書。
カスタマーレビュー
工場勤務にささりまくる名著
読了2022/10/30 感想2022/10/30
9月から人生初の工場勤務に。そこでまず手に取った本がこれ。現在の現場には先生がいる。その、先生の、先生の、先生がこの著書、大野耐一その人。
▪️もっともささった内容は?
言わずと知れた世界のトヨタ。カンバン方式、ジャストインタイムは既知ではあった。その中で、もっともささったのは、あたりまえのことだが…
市場ニーズ=必要数=生産数
という原則から、”作りすぎのムダ”の防止を強く訴えている点。一事が万事、買い物もそう、料理もそう。過剰は管理コストとスペースを余分に必要とする。変化が激しい時代、最終的に不要になって破棄せざるをえないこともある。
余談。”必要以上にないと不安”という心理。合理的に考えていくと不要なのだけど。それは重荷となる。モノの重荷とココロの重荷。それを取り除く必要を強く思った。人間も工場も。
▪️色褪せない中身-40年前の本と思えない内容
自分が生まれる前に書かれた本。あまりにも今の工場管理につながる内容。驚かされる。逆にここまで論理を展開して成果をあげてきた内容であるにもかかわらず、追随できない工場がある。そこに、徹底することの難しさがあるのだと思う。
▪️DXにもつながると感じる部分
工場の生産も、システム開発も、アジャイル型とウォーターフォール型がある。工場でのアジャイル型、つまり、小ロットで生産単位を小さくし機敏に変化させる仕組み。この考え方や仕事の進め方は、変化が大きく不確定要素が多いDX改革にも通じるものがある。
料理でいうと、一気に大量つくって冷蔵庫に保管するのがウォーターフォール型。必要な分だけ材料買って作って段取りよくまた別の料理作る。みたいなのがアジャイル型。この段取りの効率と正確性を追求するのが重要。
人類の叡智を少し吸収した。アウトプットでプチ成果をあげたい。そういう数ヶ月になる。