プリズナートレーニング 超絶!! グリップ&関節編 永遠の強さを手に入れる最凶の自重筋ト‪レ‬

APPLE BOOKSのレビュー

20年におよぶ囚人生活で独自のトレーニング法を確立したポール・ウェイドによる「プリズナートレーニング 超絶!!グリップ＆関節編 永遠の強さを手に入れる最凶の自重筋トレ」。彼が提唱する手法の特徴は、ジムにあるさまざまな器具は必要とせず、プロテインにも頼らないというシンプルな環境で実現できるということ。自重力トレーニングに精通する著者が、体をつくるためのノウハウについて書いた前作「プリズナー・トレーニング 圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ」に続き、今回は鍛えることが難しい首、前腕、指などの筋肉や関節にスポットを当てている。筋肉とは違い、鍛え上げるまでに時間がかかる関節について、著者は筋緊張を伴うストレッチを提唱。ストレッチはリラックスをするためのものという、世の中の常識に疑問を投げかけている。鍛え方だけではなく、本書ではポールが厳しい囚人生活で学んだ体調・メンタル管理術も公開。海外ドラマや映画のようなエピソードの数々からは異国の監獄の実情が垣間見え、ドキュメンタリーとしても興味深い。