



マルクス (Century Books―人と思想)
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- ¥850
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発行者による作品情報
「人と思想」は、世界の思想家の生涯とその思想を、当時の社会的背景にふれながら、立体的に解明した思想の入門書です。思想家の生涯を交友関係や、エピソードなどにもふれて、興味深く克明に記述、その主要著書を選択して、概説とその中心となる思想を、わかりやすく紹介してあります。平易な記述と生き生きとした表現を心がけ、新鮮な印象が残るように努めました。一般の方々のハンディな教養書として、また学生・生徒の参考読物として、広く本書をおすすめします。
【Century Books】人と思想 20 マルクス
この本の主人公マルクスが生まれたのは1818年で、かれの主著『資本論』が世にでたのは、120年ほどまえのこと。ところが、20世紀の後半まで世界の3分の1が、マルクス主義による社会体制をとっていた。そうでない国や民族も、大なり小なりマルクス主義の影響をうけてきたし、うけないわけにはいかない。世界史のうえで、かつてこんな思想があったろうか。
史上まれな思想家であり、実践家であったマルクスの日常は、勉強と活動とにあけくれた。貧乏・迫害・中傷・追放、そして晩年には病苦がかれにつきまとった。こういう、まさに生涯の苦闘のなかにあって、たえずマルクスを助け、励まし、かれに忠告や助言や影響をあたえたのが、よき妻イェニーと、よき友エンゲルスであった。マルクスの思想は、より正しくは、マルクス- エンゲルス主義と称されなくてはなるまい。




