



乳を刺す
黒門町伝七捕物帳
-
-
5.0 • 1件の評価
-
発行者による作品情報
邦枝完二(くにえだかんじ)、(1892―1956)小説家。東京生まれ。本名莞爾(かんじ)。商工中学卒業後、慶応義塾予科に入学、永井荷風(かふう)に師事し、『三田文学』の編集に従事、同誌に『蝙蝠安(こうもりやす)』『柳ちる日』『栴檀(せんだん)樹下低唱』などの小説、戯曲、詩を発表した。1917年(大正6)時事新報入社、運動部記者を経て文芸部長に就任したのち、帝劇文芸部に移り、脚本を執筆のかたわら帝劇女優学校長を務めた。23年以後、作家専業となり、『東洲斎写楽(とうしゅうさいしゃらく)』(1928)、『歌麿(うたまろ)をめぐる女達』(原題『歌麿』。1931)、『お伝地獄』(1934~35)などの江戸情緒豊かに官能美を描出した作品で、作家としての位置を確立した。 この作品は底本の「乳を刺す 」では文芸 ・ 小説 › 評論・文学研究 としてまとめられている。