優しい社長が会社を潰す
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- ¥1,700
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発行者による作品情報
創業4年で上場、すでに2000社以上の会社が導入し、「いま、もっとも人と組織を成長させる」と話題の組織マネジメントノウハウ「識学」。しかし、たとえば「部下のモチベーション管理をするな」「上司は部下ともっと距離を取れ」といったその教えは、これまでの常識とは正反対の部分もあるため、新たに識学が導入された組織では反発や不安が生じることも少なくない。
本書は、そうした「識学」を早い段階で導入したある企業が、社員や上司、ときには社長自身の心理的な反発や不安を一つずつ解消しながら、機能不全に陥っていた組織の再生を成し遂げ、危機を克服していく様子を描いたビジネスノベルである。
どのようにネガティブな反応が解消されていくのか、実際にはどのように組織が生まれ変わっていくのか、物語の形で擬似体感ができる。
なぜ、優しい社長が会社を潰してしまうのか? 本書を読むことで、その答えがおのずから明らかになる。
APPLE BOOKSのレビュー
会社経営で陥りがちなわなと、その対処法を、小説形式で学ぶ新感覚のビジネス書。人気サッカーマンガ『アオアシ』の取材、原案協力に参加したスポーツジャーナリストの上野直彦と、ビジネスパーソンの意識構造を改革する「識学」を提唱する組織マネジメントの専門家、安藤広大がタッグを組み、よくある会社内の風景から数々の問題点を指摘する。新人類、ゆとり世代、ロストジェネレーション世代、X世代など、いつの時代にも存在する世代論により分断されていく上司と部下。少しでも厳しい言葉を言えば、パワーハラスメントや老害と言われてしまう昨今では、嫌われたくないばかりに優しい上司を演じるケースも少なくない。しかし、本来会社とはビジネスライクなものだ。社員のモチベーション管理は上司の仕事ではないと言い切る姿勢にハッとさせられる。「識学」とは、意識の「識」であり組織の「識」でもある。相手を威圧せずに正しく評価するには、あくまでも数字とルールに基づいて行う必要がある。組織運営を冷徹に進めることこそ、結果的に会社の利益を上げ、全員が笑顔になれることに気付かされる。