勘定侍 柳生真剣勝負〈五〉 奔走
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発行者による作品情報
敵の懐に飛び込んだ商魂武士の狙いは?
旗本から大名になった柳生家のお披露目の宴席に、藩の瓦解を企む老中・堀田加賀守が姿を現した。
柳生藩で勘定方を勤める淡海一夜の読みが見事に当たる。
堀田加賀守が「宴席こそ絶好の機会」と睨み、必ず罠を仕掛けてくると洞察していたのだ。
祝宴中の悪巧みをことごとくすり抜けた一夜は、すぐさま想像を絶する行動に出る。
堀田加賀守の屋敷まで赴き、密約を持ちかけたのだ。
三代徳川将軍家光の寵愛を独り占めしたい堀田加賀守。少しでも早く士籍を捨て大坂に帰り、唐物問屋を継ぎたい一夜――互いに利を見出す密約の中身とは?
一方、十兵衛光厳は柳生の郷を出て大坂へと向かい、但馬守宗矩は家光から命じられた会津藩加藤家への詭計を画策し……。
老中、惣目付、大名、忍、商人らの権謀術策が入り乱れる、乾坤一擲の第五弾!
但馬守宗矩の落とし胤で、「柳生家を救え」と強引に召し出されてしまった元大坂商人・淡海一夜が知恵を絞って暴れ回る!!