夏の終わりに君が死ねば完璧だったから
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発行者による作品情報
片田舎に暮らす少年・江都日向(えとひなた)は劣悪な家庭環境のせいで将来に希望を抱けずにいた。
そんな彼の前に現れたのは身体が金塊に変わる致死の病「金塊病」を患う女子大生・都村弥子(つむらやこ)だった。彼女は死後三億で売れる『自分』の相続を突如彼に持ち掛ける。
相続の条件として提示されたチェッカーという古い盤上ゲームを通じ、二人の距離は徐々に縮まっていく。しかし、彼女の死に紐づく大金が二人の運命を狂わせる──。
壁に描かれた52Hzの鯨、チェッカーに込めた祈り、互いに抱えていた秘密が解かれるそのとき、二人が選ぶ『正解』とは?
カスタマーレビュー
平野1945
、
哲学的な恋愛話でお勧めです。
愛をどうやったら証明できるのか、その印象が読み終わった後の余韻として深く心に残りました。
高校の休み時間等に読んでいたのですが、思わず涙してしまいそうになる程物語はとても深くて、尚且つ考えさせられるような問いが多く、自分が今まで読んだ本の中で一二を争う程胸に刺さった一冊でした。