帆立の詫び状 てんやわんや編
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4.1 • 8件の評価
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- ¥600
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発行者による作品情報
デビュー作『元彼の遺言状』が大ヒットし、依頼が殺到した新人作家はアメリカに逃亡。ディズニーワールドで歓声をあげ、シュラスコに舌鼓を打ち、ナイアガラの滝で日本メーカーのマスカラの強度を再確認。さらに読みたい本も手に入れたいバッグも、沢山あって。締め切りを破っては遊び、遊んでは詫びる日日に編集者も思わず破顔の赤裸々エッセイ。
APPLE BOOKSのレビュー
東京大学法学部卒業後、弁護士やプロ雀士という異色のキャリアを経て、ミステリー作家として名を上げた新川帆立(しんかわほたて)のエッセイ集『帆立の詫び状 てんやわんや編』。自身の弁護士経験を生かしたデビュー作『元彼の遺言状』をはじめとする女性弁護士シリーズ、公正取引委員会を舞台にした『競争の番人』シリーズなど、次々とヒット作を世に送り出す著者が、締め切りと格闘しながら「原稿外」の私生活を赤裸々につづる。多忙な環境から逃避するための移住生活を記録した「第一章 アメリカ逃亡編」、ブランドバッグやアニメなどへの愛を語る「第二章 あれもこれも好き」、新人時代の苦労やドラマ化への思いをつづる「第三章 やっぱり小説が好き」の三章構成となっており、人気小説家ならではのユニークな視点をさまざまな角度から楽しめる。アメリカで感じた文化や価値観の違いも、身近でパーソナルな話題も、思わずクスッと笑ってしまう良質なエンターテインメントにしてしまう文章力はさすがの一言で、彼女の小説と同様に自由で軽やかな読後感を味わえる。