幕末剣士列伝―近藤勇、佐々木只三郎、服部武雄、岡田以蔵、田中新兵衛、中村半次郎、河上彦斎。最強の剣とは何か―(上)
10分で読めるシリーズ
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発行者による作品情報
10分で読めるミニ書籍です(文章量8,000文字程度=紙の書籍の16ページ程度)
書籍説明
近世と近代の境界、幕末。
侍の世が終焉を告げ、急速に近代国家へと変貌を遂げるための過渡期であり、
戦国時代以来最大の内乱期としても歴史に強く記憶された時代だ。
太平の眠りを斬り裂くかのように、この時、実に多くの剣客が輩出し、
「剣」と「剣術」がかつてないほど必要とされた瞬間を謳歌していた。
やがて近代的な軍隊制度による銃砲戦が主流になり、衰退する運命に直面する剣術。
しかしそれを自在に操った有名・無名のあまたの剣士たちは、あるいは一瞬の光芒を放ち、
あるいは歴史にその名を長く留めるなど数々の物語を紡ぎだしていった。
幕末期に燃え上がった「剣」の技と思想は、細々と、しかし脈々と現代にまで受け継がれている。
いくつかの古武道流派しかり、または現代武道となった剣道においてもその血脈はたしかに息づいているのだ。
幕末最強の剣士は誰か―。
しばしばそんな話題が俎上にのぼることがあり、歴史ファンの想像をかきたてる恰好のテーマとなっている。
だが幕末には戦場で剣を振るいその名を轟かせた者、暗殺にその技量を発揮した者、
達人と称されながらもついにその剣技を解放することなく散った者、
そして実際の斬り合いの場には立たずとも道場での修業を通じて高い境地に到達した者等、
さまざまなタイプ・来歴の剣士たちが存在しており、一概に「最強」を決めるのは難しいのが現状だ。
そこで「洛中」、「暗殺」、「戦場」、「道場」という4つのシチュエーションを想定し、
それらのなかで殊に強い印象を与える剣士たちをとり上げて、
そ… 以上まえがきより抜粋
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